美容投稿日:2016.08.05
肌にカビが生える…!?大人ニキビと間違えやすい”肌カビ”とは?
肌カビってなに?
カビと言うと、ジメジメした時期にお風呂場などに生えるイメージですよね。しかし、実は顔などの肌にも発生するんです!顔やデコルテなどにできる赤いプツプツ。大人ニキビかな?と思う方も多いでしょう。しかしその赤いプツプツ、ニキビではなく“肌カビ”かもしれません。肌カビとは、マラセチア菌と言うカビの一種が異常繁殖することによって発生する皮膚炎のことを指し、マラセチア毛包炎と呼ばれています。マラセチア菌は元々人間の中に存在する常在菌で、皮脂の分泌が多い場所に多く存在します。顔や体だけでなく、頭皮にも発生することがあります。皮膚病の中には自然治癒するものもありますが、マラセチア毛包炎は自然治癒がむずかしいとされています。
肌カビとニキビの違い
出典:http://cosme-concierge.net/?p=20
出典:http://hanamaruwatch.sblo.jp/article/69440805.html
肌カビの原因であるマラセチア菌も、ニキビの原因であるアクネ菌も誰しも持っている常在菌なのですが、ニキビはストレスや睡眠不足などが原因となって、過剰な皮脂分泌による毛穴の詰まりが原因で起こり、痛みがあり潰すと膿が出るのに対し、肌カビは潰しても膿は出ません。また、肌カビは背中、胸元、腕などの皮脂分泌が多い場所に広範囲で発生します。また肌カビと間違えやすいアトピー性皮膚炎は、肘や膝の裏にカサカサした発疹ができるのが特徴です。
皮脂分泌の多い場所にかゆみがあり、なかなか治らなかったり症状を繰り返す場合は、肌カビを疑いましょう。
肌カビの治療法
ニキビ用のアクネ菌治療薬は、肌カビには効果がありません。また自然治癒もしないので、肌カビが疑われる症状が発生したら、皮膚科を受診しましょう。また、マラセチア菌は高温多湿の環境を好むので、肌カビを防ぐためにも、症状を悪化させないためにも汗のケアをしっかり行ってください。特に夏場は、枕カバーやシーツなどの寝具をこまめに洗濯することも大切です。ニキビができた時には、脂を洗い流そうとゴシゴシと強めに洗顔をしたり1日に何度も洗顔をしがちですが、必要以上に洗顔をしたり肌を強く擦ったりすると、古い角質を落とすどころか逆に古い角質を溜め込んでしまう原因になります。これはニキビや肌カビなどの肌トラブルを発生させる原因にもなる行為です。実は、角質はぬるま湯で洗い流すだけでも十分に落とすことができています。夜のクレンジングはあまり擦りすぎず、朝の洗顔はぬるま湯でやさしく洗い流す程度にしましょう。
生活習慣を見直そう
肌カビは、常在菌であるマラセチア菌が原因なので、誰でも発生する可能性があります。ストレスや睡眠不足から免疫が弱まると発生しやすくなります。脂っこいものばかり食べることもよくないです。日頃からバランスの良い食生活と規則正しい生活を心掛けましょう。