Culture

カラダファクトリー創業20周年レジェンド施術家インタビュー YMCメディカルトレーナーズスクール校長 田村義信さん

今回のKA・RA・DA magは、国内・海外7拠点に展開するYMCメディカルトレーナーズスクール(ヨガ・整体/以下、YMCスクール)校長を務める田村義信さんにインタビューしました。
カラダファクトリーを含む、サロン事業・グループ事業等FJGグループ社内では、「整体技術、教育といえば田村校長」として有名な存在です。

FJGグループ会社の一つであるYMCスクールの校長歴が長いこともあり、以前はカラダファクトリーで整体師として活動していたことを、よく知らないスタッフも増えてきました。
今回20周年特別企画としてKA・RA・DA magのインタビューを行い、カラダファクトリー・YMCスクール校長としてキャリアを重ねてきた田村さんが、2003年に入社する前のこと、入社当時のこと、ライフワークと呼べるようになるまで、これからの夢などについてお話を伺いました。

今だからこそお話します。
カラダファクトリーとの出会いのキッカケは、お客様として入店したことでした。

 出身は、カラダファクトリーで勤務していたお店の近くで、神奈川県横浜市出身です。
今まで整体師を育成する立場ですので、あまりお話してこなかったのですが、実は、カラダファクトリーとの出会いは、お客様として入店したことでした。
当時、年齢でいうと20代前半になります。1年間位お店に通って、25歳くらいのとき、当社の整体スクールに通うことを決め、卒業後そのまま勤務することになりました。

カラダの状態がつらかったことに関して「共感」してくれたこと、時間がかかるかもしれませんが必ず良くなりますよ、一緒に頑張りましょうと言ってくれました。

学生時代は特にやりたいこともなく、専門学校では情報処理を学びました。
卒業後はスーパーの総菜コーナーや薬局で働きました。接客業は人の役に立てていて楽しかったのですが期待に応えようと頑張るあまり体調不良になってしまったんです。
ずっとだるくて、首や肩が痛い、とくにかく全身が体調不良。最初は周りも心配してくれるけど、ずっと続くと、甘えのように見えて、なかなか理解されにくい…それがまたつらいという状態。
病院や、接骨院・整骨院など、本当にあちこち行きつくしましたが、不調は取れず。
たまたま、横浜市上大岡駅ビルで、カラダファクトリーの前身となる「からだ工房」(催事の店舗名/当時)を目にして入店しました。
フット(足裏)コースを受けてみようと思って入店したのですが、結果的に整体コースを受けて感動することになりました。
担当していただいたのは男性の先生だったのですが、まずカラダの状態がつらかったことに関して共感してくれたこと、時間がかかるかもしれませんが必ず良くなりますよ、一緒に頑張りましょうと言ってくれたこと、帰り際は羽が生えたように2-3キロ軽くなって感じるかもしれませんね、と期待感を持たせてくれたこと…。すべてが初めての対応でした。

もちろん、その後も通う中でカラダの調子が整っていくのは一本道ではなくて、一進一退を繰り返して徐々に楽になっていったという感じなのですが。とにかく最初から安心感がありました。

カラダが整っていって、体調が良くなるにつれて、この体調不良の経験から自分にしか出来ないことをやりたい、人の役に立ちたい!と思うようになりました。
25歳くらいのとき、YMCメディカルトレーナーズスクールに入学して数か月学んで転職、インターンでは上大岡店やみなとみらい店、関内店で勤務しました。

2002年に入社、仲町台店(当時)、東戸塚店に配属になり、その後店長、エリアマネージャーや技術研修を担当してきました。
そして、2006年にスクール事業が分社化し、(株)ビジョナリーライズが立ち上がったタイミングで転籍しスクールの校長となりました。

(写真:整体スクール卒業時に同期と。(左が田村さん)/現YMCメディカルトレーナーズスクール)

整体師という夢を、後押ししてくれた前職の同僚・上司たち、スクールやインターン先のサロンで頑張ってきた同期や仲間がいたので、絶対裏切れない、頑張ろうと思いました。

入社して、念願の整体師になりましたが、店舗に配属された当初は、入社を後悔したこともありました(笑)。
それは、お客様側から、施術する側になるわけですからあまりに立場が違い、プレッシャーも半端なかったですから大変でした。あまりにも多くのお客様がいらっしゃる。当然ですが、カラダがつらいというお客様です。笑顔で帰られた人、そうでなかった人、気持ちの切り替えもできない状況で施術を行い、後悔しながら一日が終わったり、お叱りを受けたり。協力し合える同期(入社のスタッフ)もいましたが、オペレーションや技術も、毎日が不安でした。
店舗もオープンしたばかりで全てが一からのスタートで、途中で投げ出したいと思うことも(笑)。

でも、「これをやりたい」と決めて入った世界で、自分としては退路を断ってきたので、今諦めたら自分の人生に期待するのはここで終わってしまう…と思いました。整体師に対するイメージが今よりもっと不完全だった時代なので、(家族や友人など)周囲から(転職についての)反対や心配の声もありましたが、後押ししてくれた前職の同僚・上司たち、スクールやインターン先のサロンで頑張ってきた同期や仲間がいたので、絶対裏切れない、頑張ろうと。
当時のお世話になっていた創業メンバーの方や先輩たちに恩返しをしたいという想いもありましたね。自分の人生を、救っていただいたので、技術を身に付けて、かつての自分と同じような不調を抱える方に出会うと、自分が受けたことをお返ししたいと思いました。

やりがいを実感したときのこと。
異動のご挨拶をしたところ、いつも無口な方の男性のお客様から、「ありがとうございました。お世話になりました。人生、出会いもあれば別れもあります。これからも頑張ってください」と温かいお言葉を頂きました。

(写真:カラダファクトリー店長時代、スクール講師時代)

初めて店長となったカラダファクトリー東戸塚店で、4年くらい勤務した後、異動することになりました。お客様にご挨拶やお礼をお伝えしていたところ、いつも無口な方の男性のお客様が、
「ありがとうございました。お世話になりました。人生、出会いもあれば別れもあります。これからも頑張ってください」と温かいお言葉を頂きました。
積極的な会話はほとんどない寡黙な男性のお客様だったので、本当に驚きました。
そんな風に言ってくださって、涙が出るくらい嬉しかった。今でも忘れられないほどグッとくる瞬間でした。
当時、店舗の予約台帳はリアルに2か月先までみっちり埋まっている状態。たくさんのお客様にお越しいただいていました。毎日たくさんのお客様に接していましたが、それでも、カラダファクトリーは単純に施術をするだけではない、お客様の人生に触れる体験ばかりで、施術家というのは、いろんな方から感謝される貴重な仕事だな、いい経験だと実感できるようになりました。

人生の転換点は、1つ目は、20代前半でカラダの不調があったこと。
2つ目は、上大岡の駅ビルで、ばったりカラダファクトリーの店長に会ったこと。

これまでの人生を振り返って、人生の転換点といえば、
1つは、20代前半でカラダの不調があったこと、ですね。
それまで、これといってやりたいことがなかった中で、カラダの不調がなければ色々なところに治療やケアに行かなかっただろうし、カラダファクトリーとの出会いや違いも分からなかった。
そして、2つ目は、(当時店舗があった)上大岡の駅ビルで、ばったりカラダファクトリーの店長に会ったことですね。
カラダファクトリーのお客さんとして通っていたのですが、整体師の仕事に興味がありながら、本当はスクールに通ってみたいと中々言い出せなかったんです(笑)。
お正月だったと思うのですがエスカレータでばったり当時の店長に会ったんですよ。その時、「実はスクールに通ってみようと思っているんです」と口に出して相談できた。
そこから具体的にスクールの案内をしていただいて、入学して整体師の道に進むことが出来ました。懐かしい想い出です。

店舗でも、スクールでも、自分たちが主体ではない。相手のことを考えないといけない。

普段の仕事の中で大切にしていることは、相手の立場に立つ、ということですね。スクールであれば、生徒さんの立場でこの講義は楽しめるか、対お客様だったらご満足頂いているか。自分たちが主体ではない。相手のことを考えないといけないと思っています。

今後目指すこと。それは、施術をする人間でいたいということ。
施術家として、施術をすることは、当たり前すぎて、もう趣味みたいな感じになっています。

今後目指すこととして、また、施術したいと思っています!整体師は、ライフワークです。
施術家として、施術をすることは、当たり前すぎて、もう趣味みたいな感じになっています。これは、独立したら失敗するタイプですね。ボランティア精神がありすぎるので、個人で商売できない気がします(笑)。
苦労して掴み取った技術、という意識があるからかもしれません。
今まで整体の技術以外にやりきれたというものがない、自信がなかった自分だったので、少しでもこの世界で、技術力であったり、マインドの在り方を後輩に教えて、この世界で恩返していきたいです。大切なことというのは、技術は武器であって、お客様を想う心がないと使いこなせません。このマインドも教えていきたいですね。

後輩の整体師が少しでも長く働けるように、
興味・関心を刺激するようなセミナーや研修プログラムを作っていきたいですね。
長い目で見て、マネジメントや独立以外の道、いろんなステージを設けて、長く働けるように学びの場を充実させていきたいですね。

(写真:今もスクール校長として、また外部企業も講師も務めている)

プライベートでは植木や観葉植物を植えたり、ガーデニングを始めました。
子供の影響で昆虫(カブトムシ・クワガタ・蝶々・カマキリ)やメダカなどの飼育もしています。育てるのが好きなんです。
あと、ライフワークでは施術を極めたいですね。鍼灸などの資格にもトライしたい。
仕事では、整体師が長く働ける、興味・関心を刺激するようなセミナーや研修プログラムにも取り組みたいです。長い目で見て、マネジメントや独立以外の道、いろんなステージを設けられるように学びの場を充実させていきたいですね。

「カラダファクトリー」とは、自分の全てです。
振り返ってみると、今の自分があるのは、カラダファクトリーのおかげです。
座右の銘(生き方の哲学)は、我以外、皆我が師です。

レジェンド施術会について、久しぶりで、本当に緊張しました!
お客様には「ずっと通っていただいてありがとうございます。」感謝しかありません。

(写真:カラダファクトリー20周年記念レジェンド施術会でお客様と)

■レジェンド施術会について※
お客様向けに行われた20周年ご愛顧キャンペーンで、先日「レジェンド施術会」にご参加いただきましたが、お客様より今回のレジェンド施術についてコメントを頂きました。

【お客様コメント】
「さすがレジェンド!!でした。ムダがなく的確にせめていく感じがすごかったです。60分でしたがほぐれていく感じが早いのでいつもより長い感じがしたのはおどろきです。レジェンドディを年に1回でもいいのでやってほしいです。」とのことでした。

(田村さん)
―ありがとうございます。実際、施術をさせていただいて、お客様には「長く通っていただいてありがとうございます。このような環境が変わる中ずっと通っていただいて感謝しかありません」という気持ちで一杯です。

※2020年に行われた20周年ご愛顧キャンペーンでの施術イベント

整体師の卵たちに一言。「今の環境を当たり前と思わないこと。この瞬間を大切にして、感謝の気持ちを忘れないで」と伝えたい。

整体師を志す方へ、あるいは入社して間もないスタッフへは、「今ある環境を当たり前と思わないこと」と伝えたいですね。

来ていただいているのが当たり前ではないという事、この瞬間を大切にしてください。別れは本当に突然来ます。感謝の気持ちを忘れないでください。店舗での毎日は、ときにルーティンに感じることもあります。
でもなぜ、お店にお客様が来てくれているか、新規でお越しいただくお客様だけでなく日々通っていただいているリピーターのお客様にも、毎回毎回に意味がある。指名のお客様も指名をもたないお客様もいらっしゃるし、スタッフ側の立場だけではなくご来店いただく毎回に感謝を持って接していきましょう。そのように伝えたいですね。

田村 義信

グランドエグゼクティブボディトレーナー
2003年3月、株式会社ファクトリージャパングループ入社。
カラダファクトリーで整体師、店長、統括店長などを経て技術研修・教育部長となる。その後、グループ会社である株式会社ビジョナリーライズへ転籍、YMCメディカルトレーナーズスクール校長(現任)
その他、外部での横浜医療専門学校セミナー講師なども行っている。

YMCメディカルトレーナーズスクール

ヨガインストラクター・ベビーマッサージ・整体師・セラピスト・アロマテラピーが学べる資格取得の総合スクール
https://ymcschool.jp/

写真 / 株式会社トイロデザイン

シェアしよう!

この記事が気に入ったら
「いいね!」しよう。