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プロスキーヤー丸山貴雄選手「全日本スキー技術選手権大会」祝勝!オフシーズンで、身体の土台をつくる

毎年3月に長野県白馬八方尾根スキー場で行われるスキーの全国大会である「全日本スキー技術選手権大会」は、今年2022年に59回目を迎えます。今年の出場枠は、各都道府県を合計すると400名以上。4日間にわたり過酷なプレーを競い、最終日に結果が発表されます。
大会の目的は、スキーヤーの自由な表現から生まれるスキー技術の“巧さとその進化”を競い合い大会年度のチャンピオンを決め、大会を通じてスキー技術の奥深さとダイナミックさを一般スキーヤーに伝えること。
(参照:大会H.P.https://gisen.happo-ski.info/ )
この歴史ある大会において、これまで22回にわたり出場し続け、5度の優勝経験を経て、さらに今年準優勝を果たしたのはベテランプロスキーヤーである丸山貴雄選手(以下、丸山さん)です。丸山さんは、カラダファクトリー三軒茶屋店で定期的にお身体のメンテナンスをされています。

また、丸山さんのボディケアメンテナンスを担当しているのは、カラダファミリーブランドが毎年主催している技術コンテスト「匠の技コンテスト」の小顔賞において3年連続トップスリー表彰に輝いている岩﨑倫巳さん(以下、岩﨑さん)。技術を極めることにこだわり続けるその素顔に迫ります。

プロスキーヤー丸山さん 「長野県白馬村出身。白馬村のスキー場の麓で生まれ、3歳からスキーを始めていました」

長野県白馬村出身で家はスキー旅館です。家族ももちろんスキーヤーというような環境で生まれ育ちました。気づいた頃には地元の仲間と滑っていましたね。
小学校一年生からは地元の少年団でアルペンスキーのジュニアチームに入りそのまま続け、大学の4年間は日本大学のスキー部に所属。大学4年生の時に競技スキーを引退して、基礎スキーの道に入りました。

今現在は、プロスキーヤーとして大会などに出場するほか、ウィンタースポーツの普及活動をメインにしています。テレビ番組「SkiTV5」のロケ・撮影を行ったり、専門の月刊誌の取材や撮影、また地元の白馬村八方尾根スキー場で指導活動などをしています。

スキーの魅力は、自然のスポーツであること。自然を楽しめるというところですね。

競技スキーをしていた頃は、どちらかというとアスリートとして、「勝つこと」が目的でやっていたのですが、いまやっている「基礎スキー」は、勝つことも必要なんですけど、どちらかというとそれ以上に一般のスキーヤーのみなさんに魅力を伝えていくことが大切です。
もちろん指導者をしているので、上手くなって頂いて、上達する喜びを感じてもらいたい。そういう魅力は「言葉で伝える」というのは難しい。そういったことも含めて、自分自身がよりスキーを楽しまないと。
自分自身がスキーの魅力をたくさん体感し、体現できているところをお見せしたいと思っています。
スキーの魅力の一番は、自然のスポーツであること。自然を楽しめるというところが一番だと思います。

今大会で準優勝。コブ斜面などの技術の中で、自分の本領が発揮できたんじゃないかなと思います。

(写真:丸山貴雄選手提供 第59回 全日本スキー技術選手権大会)

今回の全日本スキー技術選手権大会ですが、この大会は59回開催されています。コロナ禍で大会が一回中止になってしまった経緯がありますが、私自身は22回出場。ベテランの域です(笑)。
しかし近年では、アルペンレースを始めた直後のレーサーや、まだ現役のアルペンレーサーも参戦してきていますので、大会自体が非常にスピード化、高速化していて、より競技志向のある内容に変わってきていると感じています。
そういった面で、我々のようなベテラン選手は苦戦しやすくなってきていると言えます。一方で、基礎スキーの技術選というのは、スピードだけではなく巧さや技術の幅も必要になります。
基礎スキーというのは、自然の中でやっているので、降雪といって雪が降ると雪は柔らかくなるし、気温が変化すると雪質はすぐに変わる。
我々の大会は、ただのカービングターン(きれいなターン)をするだけじゃなくて、例えばモーグル競技のような凸凹のある斜面を滑る種目や緩斜面などスピードが出にくい状況もあるので、技術の対応幅も求められてきます。

たとえば、スキーのフリースタイル競技のひとつに「モーグル」という競技があります。モーグルはコブが深く急な斜面の滑走でエア(空中演技)やターン、タイムを競います。一般スキーヤーが最も苦手とるするのが、このモーグル競技に通じるような雪のコブ斜面なんです。
スキーヤーの中でも、自然のコブ斜面でどういう風に滑れるようになるというのがひとつの上達の指標。やはり若い選手は経験値の浅さから失敗したり、手一杯で実力が出せなかったりするんです。そういったところが我々ベテラン勢の一番の強みですね。

今回は自分自身は苦戦したと思っていますが、何とか、自分の持っている技術の中で、特にコブ斜面の部分で、自分の本領が発揮できたんじゃないかなと思っています。

今大会は、過去の入賞の中で一番驚いた、嬉しかった準優勝でした。

実は今大会は、内容で非常に苦戦していたんですね。
そこまで成績が上がると思っていなくて。何とか食らいついて、4日間ずっとずっと苦戦し続けていて、最終日に終わってみたら準優勝だった、という感じでした。
ずっと、優勝させていただいていた時とか、優勝するかしないかという競技をずっとしてきたんですけど、過去の入賞の中で一番驚いた、嬉しかった準優勝でしたね。
ふつうは準優勝って、負けて準優勝するっていうことがあるんです。優勝争いをしていて、負けてしまったっていう感覚。でも今回は、準優勝できたというか、純粋に喜べる。周りのみなさんに、「価値のある準優勝」だと、仰っていただけて。本当にありがとうございます(笑)。

スキー競技の特長と身体の状態で気を付けるべきことは「体力」と、怪我をしないよう丁寧なケアをしていくこと。

スキーはシーズンスポーツではあるのですが、我々のスキーは、一日中雪上にいるんですね。競技スキーは基本的に一日のうち雪上は2時間などの時間を決めたトレーニングをして、それ以外は陸上でトレーニングをするのですが、我々の基礎スキーは朝から夕方までずっと雪上にいます。
今シーズンも、10月末から5月まで。今年も5月中旬まで山形県にいました。シーズンスポーツとはいえ、長いシーズンなんです。
そのため、長時間雪上にいられるためにまず必要なのは「体力」です。それから怪我をしないように丁寧にケアをしていくこと。身体の管理については、そういったことを念頭に置いています。
それと、競技としてパフォーマンスを出さないといけないので、動ける身体でいることです。
部位としては全身ですが、とくに下半身、バランスとるためにコア(体幹)の部分を、パフォーマンス出せるようにケアしています。

カラダファクトリーでケアをすることになったきっかけは、スキー界のレジェンド、岡部哲也さんからのご紹介でした。

スキーの先輩であり、レジェンドスキーヤーでもある岡部哲也さんからご紹介いただいて、カラダファクトリー三軒茶屋店で施術をしていただいたのがきっかけとなり、サポートしていただいています。
その時は、オフシーズンのトレーニングをしている最中だったのですが、施術の効果を感じたので「引き続き、施術をしていただきたいです」と、お願いしました。

シーズン中は長野県などに入りっぱなしになるため、こちらではいつもオフシーズンのときに施術をお願いしているのですが、その時自分がやっているトレーニングを伝えて、自分のその時の疲労感や状態を伝えて、それに合わせて、臨機応変にコースを組んで施術してもらっています。

週に1回とか2回、定期的にメンテナンスしていただいて、次にこんなケアをしたいから、こういうトレーニングやセルフケアをしておいてください、ということまでアドバイスしていただいています。
自分がやりたいパフォーマンスを伝えて、それだったらここをこうしてくださいなど。
身体の状態をずっと定期的にみていただいているからこそ、教えてもらえることなのかな、と思っています。

通い続けている理由とは

やはりこの年齢で、今までずっとトレーニングを重ねて来て、疲労が抜けにくいのですが、ケアしていただくことで効果を感じています。
疲労に対しても、パフォーマンスに対しても。オフシーズンは、ランニングやロードバイクをやるのですが、いつも施術してもらった後、走れるとか、脚が軽くなっているとか。目に見える効果を感じています。

担当トレーナーの岩﨑さんへメッセージ

お陰様で、シーズンも、怪我なく競技出来たので、その土台を昨シーズンのオフに作っていただいたと思うので、本当に感謝しています。
ここでアドバイス受けながらやったことで、自分でも身体の使い方を分かりやすく感じることが出来て、知ることができたので、パフォーマンスも上がったんじゃないかなと思います。
このあと今年のオフシーズンが始まります。ちょっとつらい、ハードなオフトレーニングが始まるんですが、しっかりケアをしていただいて乗り切りたいと思います。
今年も、よろしくお願いします!


丸山さんのケア・メンテナンスを担当するのは、カラダファクトリー三軒茶屋店店長の岩﨑さんです。
岩﨑さんは、カラダファミリーブランドが毎年主催している技術コンテスト「匠の技コンテスト」の小顔賞において3年連続トップスリー表彰台に立っている実力者。
トップアスリートも通う店舗で、施術家としてだけでなく店長業務を抱えながら、「技術は飽きがないし、お客様への興味が尽きない」と断言するその施術家スピリットに迫ります。

カラダファクトリーの入社面接で、施術の体験を受けたときに感動。すぐ入社を決めました。

2013年4月に、高校卒業後、新卒で入社しました。
もともと音楽、トランペットをやっていて、本当は卒業後も音楽を続けて極めたかったのですが、現実を見て難しいと感じていました。
また、私の父親が義足の人で、腰痛持ちだったので、よく家でマッサージをしてあげていました。
ある日、アルバイトをしていた時、先輩の肩を揉んであげていたら、こういう仕事はどう?と言われたのがきっかけで、卒業後の仕事を探し始めたのですが、ちょうど、学校の先生にこういう求人が来ているということを教えてもらって、応募してみることに。
入社の決め手となったのは、カラダファクトリーに面接に来てみて、施術体験を受けた時。やっぱり揉みだけじゃない、知識・技術があって、それに本当に感動しました。
こういう仕事があるって早く知りたかった!と、思いましたね。こういうサロンがあるなら、父親にやってあげて欲しかったなと。つらい身体を持つ人にケアしてあげたい。楽にしてあげたい、そういうお客さまを増やしたいという気持ちになりました。

周囲にスポーツ経験者が多く、筋肉の知識が豊富という先輩も。必死に勉強をしました。

入社してみて、一緒に入社した同期や先輩はみんなスポーツ経験があったり、筋肉の知識が豊富で。私はスポーツも好きですけど、どちらかというとずっと音楽をやってきたので、身体の知識がゼロ、マイナスから始まっているようなものでした。それが結構つらかったですが、その分もう必死に勉強して知識を入れていきました。
そのお陰で、いまでも(店長になってもコンテストで受賞しても)技術や知識に到達点はなくて、まだまだだと。ゴールがないなという想いです。
(いま所属している)カラダファクトリー三軒茶屋店に配属される前は、約7年半、カラダファクトリー多摩センターにいましたし、同じ整体師という仕事で、ずっと同じ店舗で勤務しているって、飽きるという風に思われるかもしれないですが、この仕事は飽きがないんです。色んなお客様がいらして、色んな知識が自分の中に吸収されていくという楽しさ。
いろんなお身体をみさせていただいて。同じ身体はない。勉強して、追及して。それが、この仕事の楽しさなのかな、と思います。興味が尽きないです。

アスリートの方は、それぞれの競技のシーズンがあるので、ヒアリングしてそれに合わせたケアをしていきます

トップアスリートの方は、やっぱり身体に対しての意識が非常に高いというのはありますね。コンディションや、どこのケアが必要かなど。
一般の方とは、身体の使う部位も疲労も違う。筋肉の動きとしても、競技で同じ動きをしているのでその部位にストレスがかかります。また、メンタルのケアも必要です。とにかく、「聞く」ということです。求めていることを察していく、ということを大切にしています。

身体のプロとして、アドバイスを求められている。スキーなどの競技についてはやらないので分からないことは正直に伝えながらも、筋肉についてや、セルフケアについては、経験と知識をフル稼働して、出来る限り精一杯の対応をさせていただきます。
また、私は美容系のメニューである小顔コースやオイル施術も担当しているのですが、アスリートの方にはオイル施術はすごく求められています。
このオイルの技術は、A.P.バランス®に次いでカラダファクトリーの武器だと思います。アスリートの方って、トレーニングをしたあとの負荷がかかった筋肉も、オイルでケアをしていくとリラックスしやすいんですね。
コースや技術のバリエーションがあると、それだけ様々なお客様の対応が出来るし、幅が広がるので、それはカラダファクトリーの強みだと思います。トレーニング期のケアと、疲労のケア、動きや稼働を付けるようなケアや、緩めたりするケア、というふうに使い分けています。

カラダファミリーサロン「匠の技コンテスト」三年連続トップスリーを受賞。コンテスト決勝では、間近で見るベテラン施術家の技術力に圧倒されました。

(写真:2022年4月21日「匠の技コンテスト」2021年度授賞式)

整体コースの技術(A.P.バランス®)の習得をしてから、次の技術として最初に覚えたのが小顔コースでした。そしてその後、オイルコースも覚えました。
小顔コースについては、店舗で小顔施術者が不在になってしまって、覚える必要があって研修に行き始めたのですが、研修に行ってみると、技術の習得は楽しかったですね。
その後、匠の技コンテストにエントリーするとなったときに、さらに極めだしました。中途半端で出てもしょうがない、もっと極めないと、研究しなきゃと。私自身、よくエステサロンへ行くのですが、機械でやっている施術を何とか自分の手で再現出来ないかなと考えてしまうほど。お客様とのコミュニケーションから求められていることを察して頑張って、より一層、施術も勉強も楽しくなりました。
小顔コースでは、匠の技コンテストに3回出場し、2019年度3位、2020年度1位、2021年度2位でした。
毎年、決勝では、同時に施術を行うので隣の方の施術が見られて、とても刺激になります。特に初回出場時は衝撃でした。ベテラン施術家の技術を目の当たりにして、別格だと。これじゃだめだ、もっと頑張らなきゃと思いました。
今年も、小顔賞の1位をとられた小玉まどか先生の施術を間近で見られたことは大きな収穫でした。
自店だけを見ているとどうしても狭い世界になりますが、カラダファクトリーには350店舗以上もお店があるし、みなさん強者揃いです。
匠の技コンテストは決勝戦で施術を見させていただけるだけでなく、お話も出来るし、とても貴重ですね。出場させてもらえて、すごく良かったなと思います。

これからは「育成」が目標。「匠の技コンテスト」に出るスタッフを増やしたいし、カラダファクトリー三軒茶屋店を盛り上げたいです。

私の中では、これからは「育成」だなと思っています。
「匠の技コンテスト」に出場できるメンバーを増やしたいし、カラダファクトリー三軒茶屋の店舗自体がすごいとか、スタッフも活き活きしていて技術も接客もすごいという店舗にしたいと思っています。

「カラダファクトリー」は、人の人生に関われる、人として成長できる店舗だと思います。
私自身、社会人1年目から、何もできない分からないところから、様々な上司・先輩やお客様から色んなお話を聞けて、勉強できて、たくさん成長してこられました。
まだまだ成長しなくてはいけない部分もあるのですが、教わってきたことや、勉強してきたこと、お世話になったことを少しでも店舗に還元していけたらなと思います。

ご紹介いただいたプロスキーヤー 岡部哲也さんよりメッセージをいただきました。

丸山貴雄選手、今季の全日本スキー技術選手権での準優勝おめでとうございました。
年に一度の祭典でもあり、日本一を決める大会に向けた準備は想像を超える難しさと大変さがあります。
特に重要なのが、己の体調管理とカラダのケアであります。まだまだ進化させようと努力を惜しまず挑戦し続けていられるのも、カラダファクトリーの施術のおかげでだと思います。
私は選手ではないですが、スキーのみならず仕事においてもカラダのケアがしっかり出来てパフォーマンスを発揮できます。特に三軒茶屋店の岩崎店長を軸にスタッフの志にも感謝しています。

リトモスノーアカデミー代表 岡部哲也(オカベテツヤ)

スキースクール ネーヴェ代表取締役
トップスラローマーとして、ワールドカップで日本人最高位の2位など入賞24回、オリンピック出場3回、世界選手権出場5回など世界を舞台に活躍。
現役引退後は軽井沢を中心にレッスン・イベントなどを企画・運営するほか、ワールドカップスキーの解説などT V、雑誌など各メディアにおいてコメンテーターとしても活動中。

▼公式Facebook

https://www.facebook.com/tetsuya.okabe.9/
▼公式Instagram
https://www.instagram.com/tetsuyaokabe/

プロスキーヤー 丸山 貴雄 (マルヤマ タカオ)

1978年11月21日生、長野白馬村出身。日本大学卒。
アールアンドエムプラス株式会社 代表取締役
白馬村村SC八方尾根キースクール所属
【主な経歴】幼少よりアルペンスキーを始め、日本大学スキー部まで活動する。2001年全日本スキー技術選手権大会に初出場。以後、2010年初優勝、通算5度優勝を経験し、今大会では準優勝を果たす。現在も現役として活動中。2007年にアールアンドエムプラス株式会社を創立し、アスリートの派遣・マネジメントやスポーツ映像制作を行っている。
【出版/出演テレビ】専門紙「月間スキーグラフィック」(芸文社)、TV 番組2021-22「SkiTV5」BS 日テレ出演、他多数

▼公式Facebook

https://www.facebook.com/takao.maruyama.37
▼公式instagram
https://www.instagram.com/takao.1121/

整体師 岩﨑倫巳

2013年4月、新卒入社し、カラダファクトリーの整体師となる。カラダファクトリー多摩センター店に7年半在籍し、その後2020年カラダファクトリー三軒茶屋店で店長として着任(現任)。
カラダファミリーサロンが毎年行っている技術コンテスト「匠の技コンテスト」の「小顔賞」に3回連続出場し、2019年度3位、2020年度1位、2021年度2位を受賞。
整体(APバランス®)のほか、小顔コース、オイル施術も担当し、数多くのアスリートの方の施術も担当している。

写真 / 株式会社トイロデザイン

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