【スポーツトレーナー勉強会の1日に密着】「トレーナーと選手のコミュニケーションや話しやすい空気づくりが一番大切」
今回、2024年11月に神奈川県内で行われたFJGスポーツトレーナーの勉強会・交流会の一日に密着しました。
勉強会は定期的に行っていますが、今回は、新規部員の入部に合わせ、同時に交流会も実施。
午前中は、座学に加え、勉強会でパラアスリートであるクライマーの平井亮太選手の講和を受け、午後は体育館に移動し、2028年ロサンゼルス大会の種目となり注目されている競技「ラクロス」を梅原寛樹選手にレクチャーいただきました。また、関西の大阪府でも同様に交流会を実施し、プロラグビーの深村亮太選手から実際の練習メニューをレクチャーいただきました。
スポーツトレーナーは、常に知識や技術をアップデートし、多数のアスリートと接し経験を積んでいく必要があります。そして、選手や選手をとりまくチームのみなさんと丁寧にコミュニケーションを取り、選手の競技目標に伴走していきます。一方で、一人だけで知識や経験を積んでいくことは非常に難しいのが現実といえます。
この日の経験は、FJGスポーツトレーナーたちにとって、直接トップアスリートのフィジカル・メンタルの凄みに接し、初めてラクロスという競技を体感することができ、また共に高みを目指す仲間との交流が出来たという、貴重な機会となりました。
今回のKA·RA·DA magは勉強会・交流会を企画した先輩スタッフの上原夏美さんと、パラクライマーの平井亮太選手、ラクロスの梅原寛樹選手、参加したトレーナー2名に話を伺いました。
インタビューの様子は、公式YouTubeチャンネル「KA·RA·DA チャンネル」でもご覧いただけます。
―先輩のFJGスポーツトレーナーに聞きました。
カラダストレッチ フーディアム武蔵小杉店店長 上原夏美さん
Q.1 本日の勉強会・交流会のメンバーは?
今日のメンバーは、基本的に「KA·RA·DA expert for SPORTS」(FJGスポーツトレーナー)の所属していて知識、技術、社内のランクをクリアしたメンバーが集まっています。
スポーツトレーナーとして、現場に出たいメンバーが勉強や交流のために集まっています。
Q.2 今日の勉強会・交流会の流れを教えてください。
1年に2回、新メンバーを迎えておりまして、今回の交流会では、新メンバーの紹介を兼ねた歓迎会になっています。また、トレーナーはみんな普段は店舗勤務ですので、なかなか交流をする機会も多くないので、ここで知識の交換なども行っています。
また、午後にはアスリートの方もお迎えして、実際に競技に触れることで競技理解を深めるようなこともしています。
目的としては、一番は技術と知識はもちろんなのですが、やはり対「人」、スタッフ同士もそうですし、アスリートの方とのコミュニケーションなど、相手が今何を考えているのかとか、今は何を学ぶ時間なのかとか、これを今後どう生かすのか、どうアウトプットをしていくのかというのを常に考えながら、今日は交流会を楽しんでほしいなと思います。
Q.3 ファクトリージャパンのスポーツトレーナーの良いところとは?
仲間が、先輩・後輩含めて縦のつながりが強いところですね。
それは、後輩が先輩に聞くだけではなく、先輩が後輩から学ぶこともありますし、実際に現場に出ている声というのをリアルに聞く機会というのが勉強会においては多いです。
学びの機会が多く、しっかりしているというのが一番良いところだと思います。
―ゲストとして講和いただいたパラクライマーの平井亮太選手に伺いました。
Q.1 パラクライミングという競技の特長を教えてください。
パラクライミングは、大きく分けるとまず「視覚障がい」と「身体障がい」に分かれるのですが、身体の方は本当に様々で片腕が使えなかったり、脚の方は欠損の方だったり、いろんな障がいが細かく分かれていて、それぞれのクラスでがあります。
私はその中で両脚が使えないという、腕だけで登るクラスで活動しております。
Q.2 クライミングの魅力を教えてください。
自分の限界を超えた時が、目に見えて分かるとか、前回の自分を超えたというのが、その「一手」が大きいんすけど、その「一手」で自分の成長を感じるというのが魅力だと思ってます。
Q.3 平井選手にとってカラダファクトリーはどんな存在ですか?
普段のトレーニングを無茶しても、リセットできる場所という、身体も、結構「気持ち」心の面でもリラックスできる場所だと思ってます。
Q.4 カラダファクトリーのスポーツトレーナーに伝えたいこと
やはり自分が一番感じるのは、仕事として施術してもらっている、その感謝はもちろんあるのですが、仕事としてという面と、「人」として応援したいから施術してくれるっていう気持ちが伝わると、何か一緒に挑める感じがして、やはりそういう気持ちを持ってもらうことが大切だと思ってます。
本当に一生懸命やっていれば、選手からも信頼感が出てくると思うので、そこをずっと妥協せずに選手と向き合って一緒に頑張ってくれればと思います。
―ゲストとしてラクロスをレクチャーいただいたラクロスの梅原寛樹 選手に伺いました。
Q.1 ラクロス体験はどんなことをしましたか?
今日は、実際ラクロスの競技で使用する「スティック」を使って、まずはこの「スティック」に慣れるというところから始めて、スティックの中にボールを入れてボール拾ったり、ボールを投げたり、キャッチをしたりっていうことから始めました。また、実際にパスをつないでみるというところ、そこからチームで協力してパスを何回も繋げるということをやっていきました。
その後、最後に簡単なゲーム形式で試合に近いポートボールのようなものを体験していただきました。
Q.2 ラクロス競技の特徴を教えてください
やっぱり見ていて面白いこともあるんですけども、色んなスポーツの要素が詰まっているところです。
やはりボディーコンタクトあること。また、サッカーやラグビーに近いものがあったり、スティックを使ってボールを投げる動作というのは野球のピッチング動作に似ていますし、またシュートを打つときはバッティングに似ていたりとか、色んなスポーツの要素が混ざり合ってるところが特徴の一つかなと思ってます。
Q.3 カラダファクトリーの特長は?
カラダファクトリーは、やっぱりいろんなスポーツの選手に関わっていることもそうですし、スポーツやってない方も利用されてると思うんですけども、いろんな観点のところから身体をケアをしていただいているということがとても魅力かなと思います。
他のスポーツでの経験を、僕の身体に生かしてくれたりですとか、一般のお客さん、お年寄りやお子さんのことを僕の方に生かしてくれたりなど、僕自身にはその観点ってなかなかないものですので、新しいところから自分の身体を知ることができるというのがカラダファクトリーの魅力の一つだと思います。
Q.4 ラクロス体験の総評を教えてください
やっぱみんな普段スポーツに触れているスポーツ選手に触れているということもあって、何か上達がすごい速くて逆にいい意味で期待を裏切られてしまっててみんなすごいですよ。
皆さん楽しそうにしてくれててすごい良かったです。
―参加したFJGスポーツトレーナーに聞きました。
加藤愛望さん(カラダファクトリー シャポー小岩店 副店長)
Q.1 今日の勉強会で学んだことは?
選手と交流することで、普段選手の方がといったことを考えてるのか、トレーナーに何を求めてるのかをご本人から間近でお話を聞くことができて、改めてトレーナーとして頑張っていこうっていう励みになりました。
曽田涼平さん(カラダファクトリー 北千住マルイ店)
Q.1 今日の勉強会で学んだことは?
実際のプロのアスリートの方の貴重な体験だったりとか、今活動していること、スポーツの内容について深く知ることができて、とてもいい体験になりました。
また、実際にラクロスという競技に触れてみて、自分ではやったことがない体験だったので、とてもいい学びになりました。
―先輩のFJGスポーツトレーナーに聞きました。 上原夏美さん(カラダストレッチ フーディアム武蔵小杉・店長)
―先輩のFJGスポーツトレーナーに聞きました。
上原夏美さん(カラダストレッチ フーディアム武蔵小杉・店長)
Q.1 実際の選手のお話を聞いてどう感じましたか?
実際に選手の話を聞いて、やはり共通していることは、トレーナーと選手のコミュニケーションの多さが非常に大切なんだと改めて感じました。トレーナーという立場なので、遠慮しがちになる部分もあるのですが、まずはトレーナー側から話しかけていかなきゃいけないですし、選手に対して話しやすい空気を作らなきゃいけないこと、そのような大切さを実感しました。
関西でも、同じような取り組みを行っております。
今回の参加しているトレーナーの方々含め、さらに参加者が増えるように、取り組みやバリエーションを増やして運営していきたいと思います。
―ゲストとして大阪での交流会にてラグビーをレクチャーいただいた豊田自動織機シャトルズ愛知 所属の深村亮太選手に伺いました。
Q.1 ラグビー体験を終えて、感想を聞かせてください。
みんな意欲的に取り組んでもらえたので、ラグビーの良さというのが伝わったらいいなと思いました。
※インタビュー内容は、YouTube動画(URL https://youtu.be/koOVkT6fsDc)でもご覧いただけます。
パラクライマー 平井亮太選手
ラクロス 梅原寛樹 選手
ラグビー 深村亮太 選手
上原 夏美 FJGスポーツトレーナー
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