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村田尋一会長が考えるカラダファミリーブランドの「軸」とは? 節目の20周年も「まだまだ若い会社」さらなる成長に向けて

カラダファミリーブランドを運営する株式会社ファクトリージャパングループ(FJG)は、2021年4月に創業20周年を迎えます。節目の年を迎えるに当たって、代表取締役の村田尋一会長(CEO)にお話を伺いました。

会社の「軸」となる経営理念

村田会長は1983年、ヘアサロン、エステティックサロンを運営する株式会社ソシエ・ワールドに入社。技術職を経て、同社の代表取締役社長、取締役会長を歴任後、2020年4月からFJGの代表取締役会長(CEO)を務めています。「美と健康」の現場で40年近く活躍してきたプロフェッショナルです。

カラダファミリーブランドが20周年を迎えることについて、村田会長は「20年続く会社はそれほど多くありません。本当に素晴らしいことです」と称賛。その一方で、「人間でいえば当社は20歳なので、実は若い会社。今後まだまだ成長しなければいけません」と、よりいっそうの高みを見据えます。

さらなる成長成熟を目指す上で「軸」とみなすのが、経営理念。これまでに約500の企業理念を学んできたという村田会長ですが、その中でもカラダファミリーブランドの「私たちは感動を生み出す『人財力』で健康の促進と予防に対する意識改革を世界に広げ、社会に貢献します」という理念は「客観的にみてもとても素晴らしい」と言います。

企業理念にとって重要なのは「従業員がどのように行動すれば良いのかがわかりやすいことです」と話す村田会長。「その点、僕らの経営理念は『人財』『健康』『世界』『貢献』と4つの素晴らしい言葉が入っていて、本当にわかりやすい。まさにこの企業理念の実現をやっていきましょうと、従業員の皆さんに発信しています」

カラダファミリーブランドの整体師は「若くて元気で真面目」

会長就任前にも、カラダファミリーブランドの施術を受けたことがあるという村田会長。整体師の印象については「若くて元気で真面目。エネルギーを感じて、すごく良いなと思います」と評します。その一方、「美と健康」の分野で長年技術職を勤め、酸いも甘いも知る村田会長ならではの、厳しい激励もありました。

「従業員にいちばん伝えたいのは、プロフェッショナルとして腕を磨きなさいということです。お金にせよ、時間にせよ、自分自身に投資をしなさいということです。たとえば『一人前の整体師になりたい』という目標の達成まで、1年の期限を定めていたとします。ですが自分への投資を怠れば、1年は2年になり、2年は5年になります。それは遠回りでなく、脱落の道です」

また、将来的に独立して、自分の店を持ちたいという整体師に対しては、暖簾分けという形で応援したい考えも明かしました。

「美と健康の分野で働けることは素晴らしい道です。そこで技術を身につけ、自分で稼げるというのも素晴らしいことです。ひとりの整体師、マネージャーとして経験をつめば、そのノウハウで、自分で出店した際にも成功できるはずです」

「この店がなくなったら困る」お客様の想いに応えたい

カラダファミリーブランドを利用するお客様に対しては「本当にまずは感謝の気持ちです」と村田会長は言います。お客様からは、「施術を受ければ身体の辛さが本当に楽になる」「○○先生ありがとうございます」といった声が数多く寄せられているとのことです。

中でも印象的なエピソードとして紹介されたのは、横浜市内のある店舗を、村田会長が訪問した際の出来事。

「(カラダファクトリーの)お店の方ですか?」と、ひとりのお客様から声をかけられました。「この店なくならないわよね。なくなったら困る」と不安げに語るお客様の言葉を、村田会長は「非常に重く受け止めました」と振り返ります。

通っているお客様にとって思い入れのある店舗だったとしても、お客様の数が少なければ存続できません。この出来事を経て村田会長は「僕らは現場を大切に、現場第一主義でなければなりません」と、決意を新たにしたのだと語ります。

新型コロナへの対応。大変な時期だからこそ「お客様のニーズに集中」

2020年を振り返る上で欠かせないのが、新型コロナウイルス感染拡大の影響。

特に村田会長が就任した2020年4月は、1度目の緊急事態宣言が発令されるなど、世界中が感染症対策に追われている時分。「当社に来て最初の仕事がコロナ対策でした」と、村田会長も苦笑いで振り返ります。

実際に行っているコロナ対策自体は「スタンダードなものです」とのこと。入店時の検温に、消毒・除菌・清掃やパーテーションやサーキュレーターの導入。

「感染症対策は、今や当たり前のもの。徹底してはじめてプラスマイナスゼロです」と村田会長。お客様に寄り添う技術と接客で、そこからさらにプラスを上積みしていきたいと語ります。

グループ全体でプラスを積み上げていくためには、現場で働くスタッフとの関係性作りも欠かせません。2020年の4~6月はほとんど身動きが取れなかったという村田会長ですが、感染拡大が一旦落ち着いた7~9月の期間は、現在あるほぼ全ての店舗に自ら足を運びました。

現場のスタッフには「大変な時期だけれど、一緒に頑張ろう」と声をかけた村田会長。コロナ禍におけるスタッフの不安を取り除くことが、お客様の安心にも繋がるという思いがありました。「現場の整体師には、お客様と向き合うことだけに集中してもらいたかったのです」

節目の年に打ち出す「3つの事業方針」

20年目の節目を経て、新たに歩き出す2021年。カラダファミリーブランドは今年の事業方針として3つの項目を打ち出しています。

1つ目は「デジタルヘルスケア領域の拡大」。ここでは施術におけるデジタルデータ活用の第一歩目として、数枚の写真から身体の歪みを可視化できる「AI姿勢分析システムKA・RA・DA Powered by シセイカルテ」を2月から順次導入。お客様に対して最適な施術を、素早く説得力のある形で提案する役割が期待されています。これにより「業務を効率化し、従業員の負担も軽減してあげたいですね」と村田会長。

2つ目は「過去最大の新規出店及び新規採用」。新卒で約300人の採用を予定。昨年はコロナ禍の影響もあり国内プラスマイナス0の店舗数となりましたが、約45店舗増やしていく計画があります。村田会長によると「コロナ禍の時代だからこそテレワークや在宅でカラダがつらい、健康に気を遣いたい。出店してほしい」という声も多くあるとのこと。

そして3つ目の「ホームケアプログラムの拡充」。自宅でのケアに寄り添うプログラムとして「KA・RA・DA 365」を開始。運動や食事、サプリメントの摂り方などを指導し、不調が起きる前の予防を手助けします。これまでは、不調が出てから来店したお客様に施術し、改善するという形が主流だったのですが、今後は予防の方にもより力を入れていきたいとのこと。

村田会長自身も「自分でも使ってみています」と、自社で扱っている商品は全て購入し、毎日の早起きやストレッチも習慣づけたそう。「以前と調子がぜんぜん違います。身体の筋が伸びたり、血行がよくなったりと、本当に気持ちが良い」と、予防の効果を実感している様子でした。

経営理念の実現のため、業界1位を目指す

今後、30年目、40年目に向けて歩んでいくカラダファミリーブランド。長期的な目標を訊ねると「大きい話としては健康予防の分野でリーディングカンパニーを目指します」と村田会長は回答。「その中でも、整体を含めたリラクゼーション業界の中ではトップを目指していきたいですね」

現場のスタッフから「なぜトップにならなければいけないのですか?」と訊ねられることも多いという村田会長。トップになることの重要性をこう説明します。

「世の中はトップの会社が総取りします。お客さんも優秀な人財も。1位になることの重要性はよく山に例えられます。富士山が1位なのは誰もが知っていますが、2位の山を知っているひとは少ない。そして知らない山に登るひとはいません」

とはいえ、ただ規模を大きくすることが目的というわけでもありません。根底にあるのはやはり、会社の「軸」たる経営理念。規模の拡大は、理念を達成するための手段に過ぎません。

「私たちは感動を生み出す『人財力』で健康の促進と予防に対する意識改革を世界に広げ、社会に貢献します」

この経営理念を実現するためには、規模や知名度の拡大、ファンの獲得は不可欠。さらに利益を得て、新たな投資や従業員の報酬に繋げる必要もあります。「トップを目指す。これも経営理念に沿ったことをやっているだけなんです」

株式会社ファクトリージャパングループ(FJG)
代表取締役会長兼社長(CEO)

村田 尋一(むらたひろいち)

1964年北海道生まれ。
1983年株式会社ソシエ・ワールドに新卒入社。
技術職を経て、取締役営業本部長(スパ事業、エステ事業、スポーツ事業、アイラッシュ事業、ヘアー事業)を務め、2015年6月に株式会社ソシエ・ワールド代表取締役社長、2019年10月株式会社ソシエ・ワールド取締役会長就任。2020年3月31日退任。
2020年4月1日、株式会社ファクトリージャパングループ代表取締役会長(CEO)、2021年4月1日、代表取締役会長兼社長(CEO) ※2021年4月更新

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