Culture

FJGスポーツトレーナー出身。FJGとの絆を持ち続け、新しい独立開業という道を切り開いたJUMP OUT堤由輔さん

今回のKA・RA・DA magは、ファクトリージャパングループ(以下FJG)から独立した一人、JUMPOUT株式会社の代表取締役、堤 由輔さんにインタビュー。
堤さんは、FJGでの整体師歴、約11年を経て2016年に独立開業。今では東京の虎ノ門で自社店舗の運営をするほか、FJGの研修講師や、スポーツアスリートへの帯同、2020年9月からはカラダファクトリー店舗の運営も行うなど、多方面で活躍しています。

FJG在籍時代は、スポーツトレーナーを志して入社しながらも、地道に整体師として実績を積み、トレーナー活動を経て、FJG社内技術コンテスト「匠の技コンテスト」でトップとなるMVPを受賞、さらにエリアマネージャー、新ブランドサロンの立ち上げ・運営など、幅広くキャリアを積んできました。
また、多忙な整体師時代も、目の前のミッションに必死に取り組む傍ら、夢を諦めずコツコツと勉強し、関連資格を取得するなど、努力を怠らなかった堤さん。
FJGを退職後も、研修の講師などとして関係を保ち続け、一度も縁を途切れさせることがなかったその人柄は、FJG内でも有名人。常に正直であろう、感謝を忘れない姿勢からでした。
今でも、堤さんは現在、アスリートやスポーツ団体へのケアを専門に活躍する、FJGのスポーツトレーナー集団「KA・RA・DA Experts for sports(FJGスポーツセクション)の研修で講師を務めるほか、2020年9月からはカラダトップパートナー*として、カラダファクトリー二子玉川店の運営にも携わっています。
整体師・スポーツトレーナーは、手に職をつけた技術職。FJGでは、入社時に、「いずれは独立したい」というスタッフが多いのが事実。また、スポーツトレーナーは人気の職業です。
今回は、堤さんの活動内容や独立を志した経緯、プロとして大切にしていること、後輩たちに向けたメッセージを伺いました。

  • カラダトップパートナー(オーナー):カラダファクトリーでは、各地域におけるパートナー企業の呼称を、「フランチャイズ企業」ではなく、カラダファクトリーの理念に共感し、同じ看板を掲げていただくオーナー様を表すため、「カラダ トップパートナー」とさせていただいております。

ファクトリージャパングループには11年在籍。
その後スポーツトレーナーとして独立し、JUMP OUT株式会社を設立しました。

ファクトリージャパングループ(以下FJG)には約11年在籍しました。
一区切りついた2016年の8月に退職し、そこから約2年間は個人事業主としてスポーツトレーナーとして活動。2年後にJUMPOUT株式会社(以下JUMPOUT)という法人を立ち上げ、同時に虎ノ門に事務所兼店舗を作りました。徐々に仲間を増やし、さらに2年後の、2020年の9月からは古巣のカラダファクトリーで、1店舗を運営しています。

活動拠点は、虎ノ門の店舗を中心にしています。業務内容は、大きく分けて4つ。
虎ノ門の店舗とトレーナー活動、脳トレーニング講座の研修講師、FJGなど法人向けのトレーナー研修講師、それからカラダファクトリー運営事業です。
虎ノ門の店舗のメニューは「スポーツセラピー」を中心としています。
ここでは、スポーツアスリートへの施術やトレーニングサポート、その他にも、発達障害の子供のケアや身体の動作と脳の認知機能を利用したトレーニング指導と、その内容を講師としてレクチャーするという事業をやり始めています。虎ノ門のお店は、ありがたいことに、ご予約も入ってとても忙しく過ごしています。

最初のころは右も左も分からないという状態で、何度かピンチも経験。
会社に所属していたらなかったことです。

独立して、個人事業主になり、大変だなと思ったことは、やはり当然、全部自分で考えて自分でやる必要があることですね。細かいことだと経費の精算だとか、広告・マーケティングとかそういうのもです。
また、色んな人と色んなお付き合いが出てくるのでどんなお取引なのか分からないで進めると大変なことになります。社員でいるときって、会社に守ってもらえますよね。上司や、経営に携わる方、また経理的なこと、人事労務的なこと、契約関係、マーケティングなど、専門の方に助けてもらえます。
でも個人事業主となるとそうはいかない。最初のころは右も左も分からないという状態でしたから、何回かピンチも経験しました。会社に所属していたらなかった経験だったと思います。

FJGスポーツセクション誕生秘話
「そんなにスポーツトレーナーがやりたいならそういう場を作ろう」

FJG在籍時/写真右(右端が堤由輔さん)

FJGに入社したのは2005年でした。当時は、新卒一括採用はなかった時代で、アルバイト入社からスタートし、4年後に正社員になりました。
スポーツは子供のころから色々やっていました。何か一つを極めたのではなくて、サッカー、野球、卓球、バスケットボール、合気道、キックボクシング、バレー、とにかく、あらゆるスポーツが好きでしたね。
東京リゾート&スポーツ専門学校を卒業し、入社前にアスレティックトレーナー(AT)の試験を受ける前日に交通事故に遭うなど、いろいろなことが重なり、結果的に偶然ですがFJGで働くことになりました。この時、受験できなかったアスレティックトレーナー(AT)試験は、4年後にカラダファクトリーで働きながら取得したんですよ。
入社してからの新人時代は、カラダファクトリー1号店である上大岡店で勤務していました。
リピーターのお客様も多く、とても忙しかった記憶があります。
当時は、本当に生意気な若造で、勢いが全てだったので(笑)、店長や上司に「僕はアルバイトで、トレーナーになるので1年ですぐに辞めます」など伝えていたんですね。今思うとどうしようもない台詞ですね。そんな様子でしたから、当時の上司には、よく叱られ諭されていました。
よく叱られていたのですが、努力していたらいつしか「そんなにスポーツトレーナーがやりたいならそういう場を作ろう」と言われたことがありました。「分かりました。じゃあやります」となって。
結局、数年経ちましたが、その後作っていただいたのがスポーツセクション(現KA・RA・DA Experts for sports)です。
上司や、トレーナー志望のスタッフと一緒に、僕も色々行かせてもらえるようになって。
レスリングの日本代表チームへもアシスタントとして行かせてもらってましたし、あとは社会人のアメフトチームのほうにも、日本一になるようなチームにも行かせていただきました。
そうなると、それまでのアルバイト意識ではなくなってきて。上司が夢を叶える道すじを作ってくれた、「もう辞める理由は無いな」と気づいたんです。そこで正社員になることになりました。

正社員登用となり、「会社に恩返しするタイミング」を見つけて
店長業務、エリアマネージメントに邁進した日々。

写真:FJGスポーツトレーナー向けに研修を担当

正社員になり、直後に千葉県の大型の新規店オープンでの店長となるお話を頂いて、これは恩返しするタイミングだなと思いました。そこで、一回トレーナー帯同活動から退いて、店長業務に専念。ご新規のお客様、リピーターのお客様が毎日たくさんいらっしゃるお店で、とてもトレーナー帯同をしていては務まらない。大型店の店舗運営は本当に大変です。
店長経験を経て、エリアリーダーとして千葉県の4店舗を統括し、同期や仲間と「千葉部」というのを作ったりして盛り上げていきました。担当店舗は変わりながら3年ほど、千葉エリアを担当していました。その後、ブランド事業で「カラダストレッチ」でエリアマネージャーを約2年、スポーツマネジメント事業部(当時)の部長としてある程度結果が出て、やりきった、という想いで退職することになりました。
ストレッチ事業に携わりながらトレーナー活動を少しずつ再開していたのですが、実は、上司から、「スポーツトレーナー活動は後輩に任せ、マネジメントに専念して欲しい」と打診されていたんです。でも、もう少しトレーナーとしてやりきりたかったし、事業部としてもある程度結果も出したと思ったので、一度本当にやりたかったこと、トレーナーとして独立するというチャレンジをしたいなと思っていたのですね。
ちゃんと筋を通したかったので、上司とも、会社とも何度も話をして、想いを伝えて、許可をいただいたんです。あの時話を聞いて下さって本当に感謝しています。

トレーナーとして独立を目指す後輩たちへ。
会社の名前がなくても選ばれるか、何か武器となる技術はあるか。

今のスポーツトレーナー界の課題は、色々調べてみても「スポーツトレーナー」のみではそんなに稼げないというところですね。トップの一握りです。ほんとボランティアレベルでやっているような人がほとんどです。トレーナーをつけるカルチャー(文化)がまだまだ少ないのが実態です。

それでもFJGに限らず、スポーツトレーナーとかスポーツに携わりたいという方は、沢山いますよね。そして、たとえば会社の名前がなくなった時に一人の自分としてなぜあなたを選ばなくちゃいけないのか、というのが無くて、それを分かってない人も多い。せっかく教えてもらえるのだから、会社で基礎を磨いてほしいと思いますね。

後輩たちにアドバイスできるとしたら、店長はやっておいた方が良いということです。
チームに帯同すると考えるとマネジメント能力が非常に大事です。チーム全体を見ること、数多くの選手たちのコンデションを把握する必要があるし、コーチと選手の関係の間に入ったりもします。当然、様々な関係者もいて、人間関係を見極めて、その場で臨機応変に対応していく、マネジメント能力が必要なので、店長を経験していたほうが活かせると思います。
個人の選手につく場合だと、もう少し職人的にでも出来ると思いますけど、それにしても人間力はめちゃくちゃ大事です。当たり前ですが、人として認めてもらえないと、触らせてもらえない。
職人としてなら職人としてなりの、よっぽど武器が無いと選ばれないから、それはそれで難しいと思いますよ。武器というのは、より専門的な知識、他の人にはない技術だったり、何か深みが無いと難しいです。資格でもなんでも良いんですけど、例えばアスレティックトレーナー(以下、AT)という資格もありますが、取得したとしても、AT保持者はたくさんいます。そのなかであなたを選ぶ理由が何なのか、っていうのが明確にないと難しいですね。
「カラダファクトリーで整体師・トレーナーやってました」と言っても、それも何千人もいます。
何が希少価値なの、何がスゴイのっていうのを明確に言えないといけません。

カラダファクトリーの技術は十分プロアスリートに通用します。
ただし、個人でトップ賞をとるか店長以上のマネジメント経験がないと選ばれないと思った方がいい。

でも、カラダファクトリーの技術は、トップまでいくくらい身につければ、トップアスリートにも通用すると思います。
独立してすぐにプロの野球選手の自主トレキャンプに行かせてもらった経験がありますが、その時は、ピッチャーの選手の方をケアしたんですけど、使っていたのはほぼカラダファクトリーで習った技術でした。それが好評で、選手たちからも「球団に堤さんのようなトレーナーいたらな」と言ってもらえました。それで、カラダファクトリーで整体師としてやってきた技術はプロレベルで通用するということが分かりましたし、とても自信に繋がりましたね。
カラダファクトリーの技術は、骨格を勉強して理解しているというのが武器になるんです。
トレーナーの世界に入って2~3年くらいでまだ経験も浅かった時代、周りのトレーナーさんはアメリカのスポーツトレーナー資格を持ってる人がいたり、鍼灸師の資格持ってる人がいたり、AT資格もあり経験も豊富という先輩がたくさんいました。
そんなみなさんも、筋肉へのアプローチがベースという方が多かった。カラダファクトリーのA.P.バランス®技術は骨格からアプローチしますから、この骨格を理解しているというのは大きな違いでした。ケアをしていても、よく「堤くん、骨格的にはどう思う?」と聞かれたり、ケアの依頼をされていたんですよ。

FJGスポーツトレーナーに向けての研修では、帯同先に行ったときに現場で使える技術や、知っておかなくてはいけない内容を教えています

独立する時に、上司や会社に色々と相談や活動内容も正直に報告をしていたのですが、その中で研修講師をやらないかとお話をいただきました。
本当に暖かい、優しい親心ですよね。繋がりを持っていて、いつか戻ってきなさいというサインだったと思うんです。FJGの方の人柄というか、恩恵というか。本当にありがたいことです。
もしかしたら、ちゃんと僕が必ず話をしに行っていたとか、小さな信頼が積み重なっていたというのもあるかもしれませんし、退職時に一応、会社内でそれなりに実績を残していたっていうのもあるかもしれない。それでもありがたいことです。
スポーツセクション向けの研修内容については、基本的に施術を教えるというのはほとんどなくて、アスリートチームへ帯同に行ったときに現場で使える技術や、知っておかなくてはいけない内容です。
基本的な整体技術はFJGの教育・研修や店舗で教わってるはずなので、スポーツ時の怪我に対しての知識とか、リハビリ・トレーニング方法などですね。あと、施術以外でトレーナーとして必要な部分、新しい技術や知識があれば細かくアップデートして、自分の持てる知識や経験で役立つと思ったことはそのまま全て、教えています。

FJGの強みは、「教育」だと思う。
技術・知識を超えて「人」にフォーカスしていて、ちゃんと一人一人に目が向いていますよね。

FJGの強みは、やっぱり「教育」がスゴイ、ということが一番だと思います。
例えば技術にしても誰が入っても一定のレベルまで技術を高められるし、それ以前に礼儀や人の話を聞くとかのことを作り上げてるというところ。FJG出身というだけで、人を大事にするとか、何事も頑張るとか、そういうカルチャー、基本的価値観が同じ。他社には真似できない基本的な教育ができて仕組みを作り上げてるというのが大きな強みだと思っています。
それに、仲間の絆が深いですよね。技術・知識を超えて「人」にちゃんと目が向いているというのが特長かなと思います。会社としての特徴は「教育が強い」ところでしょうね。

今も、FJG社員時代のほぼ同期仲間が、こうしてカラダファクトリー事業でも当社が運営している店舗を担当してくれていたり、そうやって以前の仲間と一緒に仕事が出来ているという嬉しさはあります。
カラダファクトリー事業をもう一度やろうと決めた理由も、カラダファクトリーに恩返しできればいいな、というのもありましたし、たとえ今後、理由があって辞めたとしても、ずっとファミリーで大切にしたい仲間たちという感覚があります。

やりたいこと、いっぱいあるんですよ。
これからは組織として、世の中に残るようなサービスを作っていきたい。

独立してみて、個人でやりたいことはやれてきたので、これからは組織として、世の中に残るようなサービスを作っていきたいと思っています。
夢は日本人を元気にするっていうのがあるので、日本が元気になるようなサービスを作れたらなと思います。いま考えているのは、脳の機能にフォーカスした脳の機能にフォーカスしたオリジナルメソッド「ニューロアスレティックセラピー」をもっと展開していきたい。子供たちや、高齢者向けにカラダを動かすことでの健康維持、怪我の予防ができればいいなと思っています。
スポーツ関係では、ジュニアスポーツで、スポーツをやりたい子供たちがもっと能力を伸ばせるようなものを作っていきたい。
自分自身、3人の子供ができて、もし今後どこかに預ける時のことを考えたときに、ちゃんと競技を教えられて育成してるところあるのかなと思って。話を見聞きしている限りでは問題もいろいろとあるような気がします。自分の子供を安心して預けられる場所っていうのをテーマに、ジュニアスポーツを支えていきたいと考えてます。
あともう一つ、日本人セラピストがもっと海外で活躍できるような環境づくりをやりたい。
日本人のセラピストって海外ではとても評価高い。日本人の基準で普通にやっているだけも海外では評価が高くて、日本人セラピストは絶対活躍できると言われています。
ホスピタリティ・気遣いもそうですし、施術もきめ細やかで、特別なことしなくても普通に日本でやっているようなことをやれば、すごいなってなっています。もっと海外で活躍する日本人セラピストを輩出したい。
やりたいことはいっぱいあるんですよ。

JUMPOUT株式会社 代表取締役 堤由輔

株式会社ファクトリージャパングループに2005年~2016年まで11年在籍。
入社後、カラダファクトリー上大岡店配属、2008年よりスポーツセクション所属。千葉エリアの店長、エリアマネージャーなどを経て、カラダストレッチ、トレーニングジム(当時)のブランド事業責任者就任、スポーツトレーナー派遣などを行うスポーツマネジメント事業部部長(当時)を兼任。技術コンテスト「匠の技コンテスト」にてMVP賞や社長賞を獲得。
2016年11月より、フリーのトレーナーとして独立。2018年 JUMP OUT株式会社 設立。
▼JUMPOUTサイト
https://www.jumpoutsports.com/
▼instagram
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▼Twitter
https://twitter.com/jumpout_trainer

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